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漫画「罪と罰」は中二病からの脱却をテーマとした名作だった!

基本的に10巻以内でやりたいことを出し切って終われた漫画ってかなり名作率が高いと思うんですが、どうでしょうか。この漫画「罪と罰」も10巻ちょうどで終わっていて、一つの作品として無理なく無駄なくきっちり終わっていました。今年読んだ中で一番の名作です。まだ二ヶ月ですが。

 

 

罪と罰 1 (アクションコミックス)

罪と罰 1 (アクションコミックス)

 

 

この漫画「罪と罰」は、誰もが一度は聞いたことあるドストエフスキーの名作文学小説をモチーフとして、現代日本に舞台をアレンジして再構築した漫画です。

これだけ聞くと、罪と罰っていう有名な小説に寄りかかった、よくある企画物の漫画かと思いますが、というか僕も実際そう思っていましたが、LINE漫画で無料で1巻読めたのでチラ見してみたらおもしろいのなんの!その後すぐ近くのゲオ行って残り9巻レンタルしてきてしまいました。ゲオえらい。LINE漫画もえらい。

 

ストーリーは概ね原作と同じなんですかね?僕罪と罰読んでないのであんまり分からないんですが。原作は金貸しの婆さん殺してどうのこうのってことぐらいしか知らないです。

 

適当なあらすじ

主人公の裁 弥勒(タチ・ミロク)は小説家を目指しながらも、「自立のため」と「自分の人生を取り戻すため」に悪を殺すことを決意する。標的な女子高生の援助交際グルプのリーダーで、お金をがっぽがっぽ稼いでる馬場 光(ヒカル)。弥勒にとっては、良いやつが悪いやつを殺すのは、悪いことではないのだ!

 

感想

人を救うために悪いやつを殺すのが悪いことかどうかって言うのは、たぶん中学二年生ぐらいの頃に誰もが考え込んだことがあると思うのですが、どうでしょうか。僕もそうでした。でもそれがいつの間にか大人になったら、「善か悪かとか別にどうでもよくってとりあえずみんな殺されたら嫌だし他の人にも迷惑だし法律で決まっているし、やめとこうな、そういうの」って感じに落ち着くんだと思います。

しかし、そこを大人になりきれないのが中二病の性(さが)!弥勒は大学四年生にもなってもまだその病気から抜けだせません。

そんな弥勒に対して、検事の五位は言います。

「暗い部屋で自分の妄想にばかり浸っているから空想を弄ぶことから抜け出せなくなるんだ。人間には窓を開けて新鮮な空気が必要だ。」(うろ覚え)

この物語はそんなように、弥勒が人を殺し、それに悔い、罪と向き合い償うという成長の物語です。若干10巻のボリュームながら、初期の弥勒が殺人に向かうシーンからラストにかけて明らかに考え方が変わっていって、成長を実感できるのが見事です。

特に、最初のほうで弥勒が殺人に対して自分の人生を取り戻すためだとかゴタゴタ言っているのって、結局全部自分の殻に閉じこもっているからだとしているのが良いですね。読者としては客観的にみているので、「何をそんな哲学的な屁理屈こねて暴走しているんだ?」と言った心境で。それが五位検事に言われて、だんだん外と触れ合って、自分がいかに愚かだったかに気付くんですね。

 

これってあらゆる悩み全般に結構言えることだと思うんですが、結局自分が思い悩むことって外から見ると大したことなくて。そして外の世界に出てみると、いかに自分がちっぽけなことに悩んでいるかを悟るものだと思います。

 

話の結末は、弥勒の行く末だけを考えると決してハッピーエンドとは言えないのかもしれません。しかし読後感は清々しさに包まれていて、それはラストのなんともいえない弥勒の表情と同じ気持ちなんだと思います。

 

ちなみに その1

WOWOWでドラマにもなってたんですね!主人公は高良健吾水川あさみと、みんな大好き橋本愛も出てます!

連続ドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」|WOWOWオンライン

 

ちなみに その2

漫F画太郎先生も漫画で罪と罰書いてます。そっちとお間違えのないように・・・

  

罪と罰 4 (BUNCH COMICS)

罪と罰 4 (BUNCH COMICS)