TPS初心者がスプラトゥーンにドハマリした一年間の話
※これは、Splathon Advent Calender 2018 の8日目の記事です。前日のkoki_cheeseさんの記事はこちらです。
突然ですが、皆さんはこれまでの人生で一番ハマったゲームを覚えていますか? それは小学生のときでしょうか。中学生の時でしょうか。FFでしょうか。マリカーでしょうか。モンハンでしょうか。くにおくんでしょうか。
僕は明確に覚えています。それは今です。そのゲームはスプラトゥーン2です。
まさか自分がこんなにも一つのゲームにハマると思っていませんでした。今回は、そのことを長々と語りたいと思います。
読者対象がスプラトゥーンをちょっと知ってる勢で考えているので、全く分からない人は通じなかったらごめんなさい。
あと、上記 Splathon はスプラトゥーンの企業対抗コミュニティで、そこの方たちは僕より遥かに経験豊富なガチ勢が多いので、そういう方は入社3年目の社員が意識高くイキっているような目で温かく見守ってください。
スプラトゥーンにハマったきっかけ
元々前からゲームシステムがすごい!ということで知ってました。こんな記事です。
ゲーム好きならちょっとはこの話、聞いたことがあるかもしれません。僕もその一人でした。 でも当時 Wii U でスプラトゥーン出た時、Wii U を持ってなかったんですよね。なので Switch でスプラトゥーン2が出て、今年の1月からやり始めました。スプラトゥーン2ガチプレイヤーは1からハマっている人が多いので、割と新参者です。
初めてやった感想は、全然うまく動かせない!エイム当たらない!勝てない!そんなにおもしろくない!でした。
まぁ、でもそういうものですよね。TPS 経験ほぼ初めてなんですから。
仕方なくやり続けると、だんだんとウデマエ(スプラトゥーン内のゲームランク)が上がっていきます。Cから始まり、C+、B-に初めて到達したぐらいでしょうか。「あれ、これ時間かけたら俺でもAとかSとか軽々いけるんじゃね?」みたいな気になってきました。結局慣れとプレイ時間の問題かと。というのも、スプラトゥーンって1時間フルで勝ち続けるぐらいじゃないとウデマエが1つ上がらなくて、だいたい勝ったり負けたりだと運良くても2時間でウデマエ一つしか上がりません。それが4ルールあって時間交代なので、8時間やらないとウデマエ1つ上げられないんですよ。結局Sとかの人たちはプレイ時間かけてるだけか、そう思ったときに、事件が起こりました。それがこちらです。
社内スプラトゥーン大会の様子です pic.twitter.com/lq9poOpiuo
— 人事のかつまたさん (@shu_katsumata) 2018年1月18日
会社でスプラトゥーン大会をやったのです! で、そこにウデマエS+(当時)レベルが2人いて、その人とやってみると…
全く勝てねぇ…
異次元の強さでした。今ならそりゃB-がS+とやって勝てるわけねぇよって思うのですが、当時はイキっていたので、10回やったら1回撃ち勝てるレベルだろうと思うじゃないですか。でも10回やって10回完敗なんです。
なんで勝てないか不思議すぎたのでいろいろ聞いてみました。
「クリアリングが甘いんですよ」
「え、でも曲がり角でばったり遭遇して撃ち合ってもやられますよ?」
「置きエイムしてないんですよ」
「おき…えっ??」
「あと、射程管理できてないですし」
「でも僕が長いの持っても負けますよね」
「長いの持ってるのに相手と同じ射程に入ってるのでキル速とエイムで負けますよね」
「???」
とりあえず、ここで分かったのはスプラトゥーンは僕が思ったよりもっといろんな要素があるということでした。しかし、悔しい…一泡吹かせたい…ここから修行の日々が始まりました。
ウデマエ上達までの流れ
かけた時間
まず、ぶっちゃけプレイ時間は正義です。いろいろなサイトにも書いてありますが、500時間かけたら高い確率で何かのルールでウデマエ S+ までいけそうです。
参考はこちら。Wii U 版の話で、たぶんスプラトゥーン2ではもうちょい短い時間でいけるはず。
スプラトゥーンのプレイ時間とウデマエの関係について - ゲーム攻略研究所
僕の場合は、安定してB帯にいくのに100時間、安定してA帯いくのに200時間、Sに初めて到達が300時間、S+到達が350時間でした。
スプラトゥーンやってない人からすると、「え、ゲームでこんなに時間かけるの??」と思うかもしれません。
しかしですね、かかるんです。
そして、これだけ時間かかるというと、訝しげな顔をする人がいます。僕も以前はそうだったので、その理由を知っています。それは、「ゲームなんて単純なものなので操作の慣れ的なものだけでしょ?そんな単純作業の訓練に何百時間もかけるの辛くない?」というものでした。
しかし、これはちょっと違っているんですね。
以前、ちょっとゲーム業界で話題になった言葉で、こんなのがあります。
これはストⅡの話題で、ボクシングを揶揄するかのような話で若干炎上したのですが、スプラトゥーンもこんな感じです。
詳しく言うと、ボクシング的な対面バトルの要素と、将棋のようなマップ全体を見てルール上どう攻めるか考える戦略要素が混ざっているんですね。
- ボクシング要素:うまくキャラを動かして相手の弾を避ける、相手に弾を当てる etc.
- 将棋要素:マップを確認しながら相手の動きを読む、味方と呼吸を合わせて攻めるタイミングと方向を見定める、敵味方の生存数から有利不利状況を見定めて立ち回る etc.
もしこれが、「1対1で弾を当て合う」だけの的当てゲームだったらたぶん10時間ぐらいで飽きちゃっていたと思います。しかし、この将棋的な部分がものすごく複雑で、さらにこの「将棋しながらボクシングし続ける」のがとにかく考えることが多く、且つ上達まで時間がかかる=奥深さにつながっています。
僕はスプラトゥーンの上達のS+ぐらいまでは、常に脳内メモリを拡張し続ける&新しい戦術をインストールし続けるゲームだと思っています。
だいたい初めたばかりの頃って、相手を倒すことしか頭になくて、視界に敵が入ったら追っかけてキルを取る、って感じなんです。でもうまくなってくると、激戦区に移動する間にマップ開いて相手の位置把握して味方の人数も確認して自分のインク残量(弾数)確認して視界の様子から敵の潜伏先を把握しつつ隣の味方の動いている方向から挟み撃ちできる可能性を探しつつ万一潜伏されてないかクリアリングのボムを投げる、みたいなことをしています。
ウデマエCだと「敵発見→殺す!」のバーサーカーにしかみんななれませんが、ウデマエAぐらいになるとだいたい3つ以上の選択肢の中を頭に思い浮かべて、マップ開いたりして確認作業をしながら意思決定をしていくゲームになります。それがSを超える頃には、将棋でいう「定跡」みたいなものが敵味方全員でできてきて「考えるまでもなくここはこう動く」みたいなのが血肉になっていきます。
ちなみに、僕は今500時間かけて全ルール S+ 常駐できるようになったのですが、前述の Splathon のメンバーや社内で負けた人はその上のウデマエ X です。ウデマエはC、C+、B-、B、B+、A-、A、A+、S、S+0、S+1、…、S+9、X という流れ。なので、S+2 の僕は X までの道のりからすると、まだ半分をちょっと超えたぐらいなのです…死ぬまでに X に到達できるのかこれ。
ウデマエ上達のコツ
知ってる人と対戦しよう
さて、どうやったらウデマエが上がるか。一番は、誰かと定期的にやり続けるのがおすすめです。オンラインで知らない人とやっても良いのですが(こういうのを野良という)、野良はフィードバックがない&敵味方の意図が分からないので、なんで勝ったり負けたりしたかが分かりません。なので、知ってる友達や、今ならTwitterで検索かければ一緒にやる人を募集しているので、ぜひやってみましょう。 あと、知り合いとやるとLINEなどで音声通話しながらできるので、めちゃくちゃ楽しいです。「俺右抑えてるから左回ってて」みたいなのが野良だと意思疎通できないんですが、知り合いとならできる。これがめちゃ楽しいです。
あと、知り合いとやると負けたときのストレスが減ります。たぶん。野良だと味方が原因で負けることが結構あって、そのときのストレスがハンパないです。上述のウデマエ X の友人はストレスでコントローラを投げて壊したそうです。最初聞いたときは、なんて気の短い人なんだと思いましたが、今なら気持ち分かります。(たぶんX行ったことある人は全員同意する気がする…)
おすすめブキはスパッタリー
スパッタリーという超短射程ブキがあるのですが、これを使ってS+まで行きました。スパッタリーの亜種でスパッタリー・ヒューというのも良いです。あくまで僕のおすすめですが。
新しいタイプのブキ、マニューバーにも、いろいろなタイプのモデルが存在することが確認された。
— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2017年7月13日
これは「スパッタリー」。
軽量化によりクイックなスライドが行えることが特徴だ。
射程は少し短いが、鋭いスライドで相手の懐に潜り込み、高速連射で一気にトドメを刺そう。 pic.twitter.com/DjVliLczEm
このブキの何が良いかって、上述の「脳内メモリ」的なところで初心者において重要なウェイトを占める「射程管理」と「サブウェポンを使う選択肢」をほぼ減らせるんです。
なぜかというと、超短射程=選択肢が相手の射程より近づいてぶっころす、しかないんです。それだけ考えて、どうすればそれができるかにリソースをつぎ込むことができる。例えば定番ブキのスプラシューターとかだと、一般的な長射程ブキより短いので、それ相手には距離を詰めることを考えないといけない。でもボールドマーカーとかの、より短射程ブキには距離を取って戦わないといけない。これが初心者には結構たいへん。
また、スプラトゥーンにはメイン攻撃以外にサブウェポンとしてボムとかがあるんですが、スパッタリーはジャンプビーコンという「置いておくと味方がその位置にジャンプできる」サブしかありません。ボムがあると、「ここはメインで攻撃するかボムで攻撃するか」迷うときが結構あり、またボムを使いすぎてインク切れ(弾切れ)を起こす可能性もあり、「インク残量管理」も考えなければなりません。スパッタリーは常に背水の陣でメインしか選択権がないので、これもリソースかけなくて済みます。
何より、スパッタリー、かっこいいです。これ見てください。美しくないですか?
動画やネットの記事を見まくろう
僕もスプラトゥーンをきっかけに、初めてゲーム実況動画を漁るようになりました。おすすめがこちら。
安定のスパッタリー神、あしんさん。
マニュ系が上手くなるかも⁉あしんのためしうち!【全ルールウデマエX/スプラトゥーン2/実況プレイ/あしん】
教え方がうまいだっつさん。
【part4】B帯の視聴者を本気で指導してS+に上げる【実戦指導(1) - ガチエリア】
掛け合いがおもしろい裏切りマンキーコング。
【スプラトゥーン2】初手は攻め!ザップならではの戦略を示せ!【ウデマエXプレイ】
また、ネットの記事だと以下がおすすめです。
立ち回りとか。
データ集
Splatoon2 - スプラトゥーン2 攻略&検証 Wiki*
まとめ
まとめです。