スプラトゥーンで学んだ、人間というものに対する気付き

スプラトゥーンをやっていると、これまで生きていてなかなか気付かなかったいろいろな発見があります。「たかがゲームで」って思うかもしれません。僕ももちろんそっち側の人間だったのですが、しかし、数百時間もやっているといろいろと思うところがあるのです。そして、なぜこれを突然書いているかというと、今日は Splathon というスプラトゥーン企業対抗オフライン大会があって、気持ちが高まっているからです。

理論を分かっていてもなかなか実践できない

スプラトゥーンには、いろいろなセオリーがあります。「打開時は味方と一緒に打開する」「短射程は敵に気付かれてから接近しない」「高台から降りるときはまず足場を確保してから」などなど。スプラトゥーンをやっている人にはありがちな悩みですよね?

やってない人からすると、「それはただ下手なだけだろ」と思うかもしれません。もしかすると上記がきちんとできる人もそう思っているかも。でも、自分が感心したのは、頭で考えるよりも人間は癖みたいなものをとっさに修正できないんですよね。

以下の記事で、脳内のリソースがどうとか書きましたが、それと関係している気がします。 charlie.hatenablog.com

他のことにいっぱいいっぱいになっていると、それ以外のことを複数個も考えて判断できなくなるんですよね。スプラトゥーンをやっているとそれを如実に実感できます。

じゃあこれを解決するにはどうすればよいか?というと、今の所僕は「慣れる」しかない気がしています。そして一つずつ「考えなくてもできる」レベルに自分の週間を変えていくしかないです。

ビジネス書とかでもよくいろんな理論が書いてあるじゃないですか?でもそれを実践しない人がほとんどって意見を聞いたりします。例えば僕は営業なので心理学の本とかをよく読むんですが、あれもなかなか実践できないのって、「意識しなくても実践できるようになるまで」継続して意識し続けられていないのが問題なのかなぁなんて思ったりします。

自分は自分が考えているほど冷静な人間ではない

上記と関連してですが、感情をコントロールするのがこれほど難しいとは思っていませんでした。たぶんスプラトゥーンをやる前は、誰しも自分は自分のことを理性的な人間だと思っているかと思います。僕もそうでした。でもそんなことはなかった。

ノックアウト負けしそうなときとか連戦しているときほど、上記のようなことを忘れがちです。また、負け続けたときとか、プレー時間が連続して長くなったときは、これが顕著です。自分では、この冷静さを失っているのってなかなか気付けないんですよね。常に冷静でベストを尽くしていると思いがちです。

でも、最近は録画ツールという便利なものがありまして、それで自分の動きを振り返ると「あ、ここは冷静じゃないなぁ」というのがとてもよく分かります。

これは自分だけかと思って悲しく思っていたんですが、そうでもないことに気付けたのも良かったです。最近はリスキル(敵が復帰地点から返ってくるときに不意打ちすること)が得意になってきたんですが、こっちが一方的に勝っているときの敵は目に見えてリスキルへの警戒がおろそかになっているんですよね。みんな同じでした。

これに対する対策の一つは、これまた慣れなんですが、もう一つあります。それは、チームの誰かからアドバイスをもらうことです。

スプラトゥーンでは一人でやる以外に友人とチームを組んでやるモードがあるんですが、その仲間からボイスチャットで「今ゆっくり攻めたほうがいいよ!」とかアドバイスをもらうとハッとします。チームに冷静な人や自分より経験がある人がいると、ためになります。

自分は自分が考えているほど、統計的思考ができない

スプラトゥーンって、トップに行くまでは誰もがだいたい勝率5割になるようにマッチングされています。勝率6割を超えるとウデマエという数値が上がり、強制的にうまい人達とマッチングされるようになります。なので、終わり無い5割マッチング、常に勝ち続けることは許されません。誰もが敗北を知りながらゲームを続けるのです。

しかし、多くの人は「味方がクソすぎてやられた」と思います。僕もそうでした。実際、ランダムでマッチングされる3人の味方が変な動きをして負けることってあるんですよね。これは事実です。

これに対してなるほどなぁと思ったのがこちらの動画。

www.youtube.com

ざっくり説明すると、「スプラトゥーンは味方がクソで負けることもあるけど、それも含めてマッチングなので、自分は常にチームで一番の動きをして勝率6割確保してウデマエを上げよう」というものです。なるほどです。

ちなみに上記の意見を分かっていた上で、やっぱり「味方クソだな」って思うとストレス溜まるのもまた興味深い事実です。実際は味方が神で勝つこともあるんですけど、人は自分が得したときより損したときのほうが強く印象に残ってしまうんですよね…

まとめ

ということでいろいろ書きましたが、まとめると自分は猿並みの脳みそしか持っていない、ということです。しかし、スプラトゥーンをやって良かったのはそのことに気付けたことです。それだけで猿より少し秀でているとも言えます。猿は猿ですが、考える猿です。これからも精進します。