漫画アプリならマンガワンが一番良いと思うのと、ガンバ!Fly Highが今ならイッキ読みできる件
漫画アプリって色々あるけど、小学館系の「マンガワン」が一番好きです。
ガンバ! Fly high(1) ガンバ! Fly high (少年サンデーコミックス)
- 作者: 菊田洋之,森末慎二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/02/27
- メディア: Kindle版
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マンガワンの素晴らしさ
LINE漫画とかKindleとか、最初の1巻無料ってのが結構あります。僕もこれを使って読んだりするんですが、1巻無料で読んでその後買うってケースがまず無いんですよね。逆に最初の1巻だけ無料だと、「この漫画はおもしろい!」って思って続きを買おうと思っても、ちょっと憚られちゃうんですよね。だってその後10巻買うとすると、最初の1巻だけ抜けちゃうじゃないですか。一度無料で読んだのを買うのって心理的に損した気分になってしまう。でも、買うんだったら中途半端に買うとなんか気持ち悪い。なので、結局買わないってなっちゃうんですよね。
それに対して、マンガワンはコミックスを買うというより、「読む」ことに対する課金。毎日4ライフが定時で回復して、1ライフを使って1話分が読める。なので毎日4話までなら無料で読めるんだけど、一気に読みたい場合は課金してライフを購入する感じです。一度に大量にライフを買えば、だいたい1話10円ぐらい。コミックス1巻分が100円程度で読めるわけです。
一度読んだ話を再度読むときもライフは使用されるので、あくまでコミックス購入ではないため、このようなお得な料金体系になっているんでしょうね。
漫画ファンならちゃんとコミックス買えよ!って思う人もいるかもしれないですが、僕はあんまり所有欲がないので、ほとんどの漫画は一度読めれば良いって思っちゃいます。例えば、映画ってたくさん見る人でもほとんどDVD持たないでしょ?映画館かレンタルでおしまいで、後は自分の記憶に留めておくじゃないですか。漫画もそんな感じで気軽に読める選択肢として、マンガワンはとても良いです。
おまけに、ときどき「全巻イッキ読み」みたいなキャンペーンをやっていて、これが商売上手。期間限定で過去のサンデーとかの名作が全話配信されるんです。期間限定なので、全部読みたかったら課金しないと毎日の無料ライフじゃ間に合わない。このおかげで、おもしろい作品には躊躇なく課金しまくってしまうのです。
これまでに、「うしおととら」「GS美神」「とめはね」「ARMS」「モンキーターン」「あおい坂高校」などなど、いろいろ読みました。
読んでいて思うのは、サンデーって長編を通して読んだほうがおもしろい作品が多いというところです。「うしおととら」も最後の戦いでいっきに盛り上がるし、「とめはね」も最後の主人公の縁が「迷いながら ぶつかりながら〜」の書を書いたときはこれまでの主人公たちの歴史を知っているからこその感動でした。
で、そんな中で今やっているイッキ読み作品が、「ガンバ!Fly high」です。
ガンバ!Fly high
体操の漫画です。どんな漫画かというと、こちらのnaverまとめを見るとだいたい分かります。
体操・内村航平が憧れる人物、"藤巻駿"とは? - NAVER まとめ
体操漫画ってほとんど無いので、そりゃ体操選手で漫画好きな人ならこの漫画に憧れるや、と思うかもしれませんが、違うんです。普通にめちゃくちゃおもしろいんです。原作も森末慎二という元体操メダリストなので、たまにマガジンとかでやる実在スポーツ選手をモデルにした糞つまんない漫画とかかと思いきや、普通におもしろいんです。
「ガンバ!Fly high」のおもしろいところはたくさんあります。
- 体操のうんちく
- 体操シーンの描写の上手さ
- アツい大会でのバトル
- 新技を編み出すための練習での工夫
などですが、一番おもしろいのは主人公の藤巻駿が中学入学時に体操部に入って、そこからオリンピックでメダルを取るまでをきちんと描いていることです。
全部で34巻なので決して短くないんですが、この流れがまるで最初から全部計算して描いているかのように丁寧で、終盤になるにつれて盛り上がるように描かれているんですよね。よく「終わりがきれいな少年漫画」としてその筆頭が「ダイの大冒険」が上がると思うのですが、個人的にはそれと同等ぐらいきれいな流れで大団円が描かれます。
特に大好きなのが、オリンピック選考会とオリンピックのシーン。劇中でのラストの大会と、その一個前です。ここに至るまでに、主人公が入学時から一緒に戦ってきた先輩が1人また1人と散っていき、その想いを引き継いで藤巻がオリンピックに出場するんです。そこが感動。
一番好きなキャラは、先輩の1人の真田というキャラクター。最初はいかにもな軽薄キャラとして(弱いのに)「床の貴公子」を自称するカッコつけな人物。それが本当の実力者となり、最後の大会では「ヒャハッハ」という当初の馬鹿笑いは影を潜め、体操に対して真摯に取り組むイケメンキャラとなるのです。これが34巻でじわじわとかっこ良くなっていくので、まさに主人公たちとともに長い時間をかけて彼らの成長を見守っている気分にさせられ、大きな感動を呼びます。
というわけで、おもしろので未読な人はぜひ読んでください。マンガワンでのイッキ読みは8月17日までとあんまり時間はないですが、お盆休みにぜひ。