選挙と選挙カーとmama's選挙ラボと営業

選挙と選挙カーとmama's選挙ラボについて

僕は政治については全然詳しくないので、ブログで選挙について書くのは1億と2000年に一度ぐらいなのですが、こないだ選挙カーについてはてなブログ記事がバズってたので、それに対して思うところがあったので書きます。

選挙カーを使わない、とはてブで話題になったあの人は

 

 

これだけ見ると、「やっぱり選挙カーとかいうクソうるさい古臭いものがないと当選できないんだなー」と思っちゃいますけど、普通にたくさん選挙カーなしで当選する人っているんですね。ちょっと調べただけでも、こんな感じ。

エリーとストーリー工場

選挙カーも選挙ハガキも電話かけも何も無いフジノが4期目に当選しました/横須賀市議会議員選挙(開票日) | 横須賀市議会・無所属・藤野英明

立候補の届出|中央区議会議員 山本りえ 無所属

 

なんとなく、僕らのイメージって「選挙って変わらない」「一般人の思いと選挙とか政治家の考えってズレがある」というのがある気がします。そして、それはともすれば「選挙ってくだらない」「だから俺は悪くない」みたいな叩きたい思いもどっかにある気がします。でも、(当たり前だけど)ちゃんと向き合っている人もたくさんいるし、変えていこうという人もいます。

 

特に僕がたまたまFacebookでつながっていていろいろと見ていた冒頭の尾崎えり子さんがやっているmama's選挙ラボで擁立した近藤美保さんの当選は、とても刺激になるものでした。

mama's選挙ラボ

 

尾崎さんと近藤さんは、「子育て世代に政治への関心をもってもらうこと」を掲げて流山市議に立候補しました。「知らない、わからない、つまらない、変わらない」を変えるために活動を開始した二人のママです。

上のサイトやFacebookで活動についていろいろ書かれているのですが、僕がすごいと思うのは、彼らがめっちゃ普通の人なんです。普通の人の感覚を持っている。だから、普通の人でも何やってるのかがとにかくわかりやすい。

例えば、なぜ選挙カーを使わないかについては、選挙カーだと一人一人と対話する時間がないから。なぜ名簿集めをしないかというと、子育て世代の感覚からいって、個人情報なんて渡したくないから。

このあたりがめっちゃ普通の感覚なんですね。

そんな人たちが、こんなやり方でちゃんと当選できる。これってすごく勇気付けられることだと思いました。

 

営業について

僕は仕事でIT関連の営業をやっているんですが、本とかに載っているよくあるダメな営業なのが、いきなり個別のソリューションの話に入る場合です。

いきなり知らない人に知らない細かいプロダクトとかサービスの話をされても、知らんがなってなるんですね。本当にそれで解決できるのかもわからないし、そもそもあなた誰か知らないし、みたいな。

営業の本で書いてあるのは、だいたい2つで、「個人として好きになってもらうこと」と「お客さんの本当の課題を理解すること」です。

このmama's選挙ラボはこのあたりが本当にうまいと思いました。前者がきちんとできていて、さらに後者についても、ミッションとかビジョンとかを他の候補者と差別化できていて、なおかつ誰もが納得して腹落ちするものをきちんと提案できています。mama's選挙ラボとは? | mama's選挙ラボ

普通はミッションとかビジョンとか他の政治家も、僕ら営業も「たしかにそうだけど、ありきたりだし普通だよな」というものになりがちなんですよね。このあたりは見習わないとなぁと思いました。