僕が思う「設定がおもしろい映画」25選
最近、こんな記事が話題になっていました。
「設定が面白い」と思う映画を選んでみました! - 僕と本と未来
この「設定が面白い」という切り口は、僕も映画とか漫画とか小説を選ぶ際にとても気になる情報です。なので、自分なりに今まで覚えているもので設定がおもしろい映画をまとめてみました。(漫画とか小説は、気が向いたらそのうち書くかも。)
ちなみに、設定がおもしろいだけで全然おもしろくない映画も世の中にはたくさんあるので、全部がおもしろいわけではありません。だいたいそういう映画ってのは、設定を聞いただけでいろいろ妄想が膨らんで、設定だけでおなかいっぱいになっちゃうのに中身を開けたら想像できる展開しかなくて、結局映画自体の盛り上がりとかオチは設定のおもしろさと関係ないところにいっちゃうんですよねぇ。
ということで、選ぶポイントはその妄想の捗り具合です。
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ミトコンドリア・イブという謎な女性の正体
「ミトコンドリア・イブ」という言葉を知ったのは映画と小説の「パラサイト・イブ」の時期だったと思う。たぶん詳しく知らない人も名前ぐらいは聞いたことあるでしょう。
だいたい映画とか小説とか漫画とかで出てくるミトコンドリア・イブは、「人類の祖先」とか「アフリカに住んでた」ぐらいの情報。ミトコンドリアってのを調べていくと人類の祖先が分かるっていうけど、それマジ!?なんで????という疑問を抱き続けて早15年ぐらい。
ここで疑問なのは、「人類の祖先が一人の女性に特定できる」っていうのがどういうことか。なんで特定できるんだろう。そもそも人は猿から進化したはずなのに、一人の突然変異の女性の人間が生まれて、その人が交配しまくって人間がここまで人口を増やしたってことなの?そんなすげーことってあるの??
…というのが長年の疑問だったんだけど、前提が間違っていました。
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ヤンキー漫画のテンプレ
突然ですけど、ヤンキー漫画ってテンプレ的展開多いですよね。何度これと同じシチュエーションを見たことあるか…と。思いついたのをまとめてみました。
パンドラの箱に入っていたのって結局何なの?
パンドラっていうドラマをたまたま借りてきてみました。
内容は、ある医者ががんの特効薬を発見しちゃって、それは人類を救う発見であるとともに、もし世の中に広まっちゃったらみんな長生きしちゃって経済がやばいし利権争い大変だしで世界が変わっちゃうっていうまさにパンドラの箱を開ける話。
このあらすじ、すごい!でも今回書きたいのはそのドラマじゃなくて、パンドラの箱について。
パンドラの箱ってのは、有名な例えだと思いますが、パンドラって姉ちゃんが開けちゃいけない箱を開けたら、そこに入っていたあらゆる災厄が飛び出してきて、世の中に不幸が広がっちゃう。でも、最後に○○だけが箱の中に残ったっていう話です。
この○○って何だっけ?
ドラマの中では、「最後に残ったのは、希望とも、絶望とも言われるみたいな言い方をしているのですが、これって結局何が入っていたんだっけ?
というのもですね、いろんなフィクションでこのパンドラの箱が例えられているんですが、概ね「希望」なんですね。でも、「予知」とする例えも聞くんです。
僕が最初にパンドラの箱の例えを聞いたのは、たぶん漫画「ハーメルンのバイオリン弾き」だったと思います。
漫画の中では、パンドラさんが箱を開けて封印されていた大魔王ケストラーが復活してしまうっていう説明とともに、毎回「しかし箱のなかに最後に希望だけが残った」みたいなことが言われるんですね。(うろ覚え)
でもまた別の漫画「GS美神 極楽大作戦!!」では、パンドラの箱に最後に残ったのは「予知」だと言っていました。その「予知」が残ったおかげで、人は未来を知らず、希望を持って生きられると。
つまり、GS美神説だと、残ったのは予知=つまり希望を持って過ごせるということ。それがつまりハーメルン説の、箱の中に希望が残ったっていう意味??でもさでもさ、それだとちょっと矛盾があるんですよ。箱を開けたら災厄が飛んでったから世界に災厄が広がったとするなら、箱のなかに希望が残ったら世界に希望は広がってないじゃないですか。どういうこと??やっぱりGS美説だとハーメルン説は相容れないんじゃないか??
と、これが長年の疑問だったのを突如思い出し、ググってみたらWikipediaに答えがありました!結論からいうと、どちらの説もあるようです!おまけにやっぱりハーメルンの希望が残った説は、矛盾があるので主説ではないそうです。
パンドラの箱って何か?これはギリシア神話に出てくるもので、元々これはパンドラの「甕」らしいです。壺みたいなやつですね。これのフチに「エルピス」ってのが残ったらしいです。で、パンドラの箱は寓意的でよくわからないので、このエルピスの解釈がいろいろあるらしいです。以下、Wikipediaの引用。
希望説
希望とする説。数多くの災厄が出てきたが、最後に希望が出て来たので人間は絶望しないで生きる事が出来るとされる。特にバブリウスの物語は、「実際の幸福は逃げ去ったが、いつかは幸福が手に入るという希望が残っている」と解釈することができる。
期待説(偽りの希望説)
ゼウスが最後に入れた、もっともな災厄は偽りの希望とされる説。このため人々は絶望する事もできず、空虚な期待を抱きながら生きなければならない。
希望を災厄とする説
そもそも希望は災厄とする説。希望がある為に未来がわからず諦めることを知らない人間は、永遠に希望とともに苦痛を味わわなければならない。
プロメテウスが希望を残したとする説
災厄はもともと世界に満ち溢れていたがプロメテウスが甕の中に隠し人間の世界に行かないようにしていた。プロメテウスは捕らえられる前に甕が再び開けられてしまった時のために甕の中に希望を忍び込ませていた。
しかしこの希望説では、希望が箱に残らず飛び出していてしまっていたり、箱に残ったのに希望が世の中に広まっていたりと、物語と矛盾する要素がどうしても生まれてしまっている。この為、主説ではない。
予兆説
予兆とする説。予兆説は、箱の中に残されたので外の世界には希望があるとする見方もされる。
予知説(前兆説)
残されていたのは未来を知る予知能力であるとする説。未来で何が起こるか分かってしまうと人間は絶望して生きる事を諦めてしまう。しかし前兆が最後に残されていたので人々は絶望しないで生きられる。
ゼウスが予兆を残したとする説
ゼウスが最後に予兆が残るように仕向け外の世界に希望を残したとされる説。その為、人間は結果が分からなくなり、無駄な努力もしなければならなくなった。
と、まあこんな感じらしいです!なるほどなるほどー。
映画「ラブ・アゲイン」はラブコメ史上最高レベルの傑作!(但し邦題がひどい)
たまたまラブコメ映画が見たい、というなんだかよくわからない気分になり、「ラブコメ 映画 おもしろい」とかでググってみたらやたら好評かだったので、「ラブ・アゲイン」という映画を半信半疑で見てみました。
あらすじ
中年のキャルはある日突然レストランで妻から別れを告げられる。妻のことを忘れられないキャルは、バーで店員や隣の女性に誰かれ構わず愚痴リ続ける。その姿を見かねたイケメンナンパ師のジェイコブが、キャルに声をかける。いい男になって別れた妻に後悔させてやろうと。そして、キャルはジェイコブの指導の元、ダサいファッションをおしゃれに変え、バーでナンパに繰り出すのだが…
感想
あらすじだけ読むと、ああ、これはよくあるラブコメだ、と感じます。ダサい主人公がかっこ良く変身し、モテまくる。でもその他大勢にモテても意中の人は振り向かいてくれず、やはり最終的に重要なのは表面的なモテテクニックではなく、心の美しさなんだと気づく…という超ありがちな展開。でもいいんですよ。ラブコメとはお約束をいかにクオリティ高く作り上げ、120分笑いありトキメキありで楽しい時間を過ごさせてくれればいいのですから。
と、最初は想像していたのですが、全然違いました。
あらすじにこれ以上のことを書くとネタバレになってしまうので書けないのですが、最初の60分ぐらいが上記のあらすじで、そこからジェットコースターのような急展開を迎えます。しかし、結末はまさに王道ラブコメというハッピーさ。こんなラブコメがあるのか!という感想です。非の打ち所のない傑作なので、ぜひもうこのあとの文章を読まずに見て欲しい。先に書いておくと、このブログでこれまで紹介している映画の中で、一番ぐらいにおもしろかったです。
ということで、見る気がある人はこの後の文章を読まないで欲しいのですが、もうちょっと続きます。ちょっとだけネタバレ含む。
タイトルに邦題がひどい、と書いたのですが、この「ラブ・アゲイン」という映画は原題が「Crazy, Stupid, Love」なんですね。「狂おしく、愚かな、愛」とか、そんな翻訳でしょうか。映画全体は、そんな愛というものに対する滑稽さとかがテーマなんですね。「ラブ・アゲイン」だと、どうせキャルが離婚した妻と戻るまでの物語なんだろうな~と思ってしまうんです。しかし、それは完全なミスリード。
映画の最初はキャルがイケイケナンパ師になるまでの話なんですけど、ところどころ要らないエピソードが入るんですね。師匠ナンパ師のジェイコブがナンパする話とか、その女の子がダサイ男と付き合っている話とか、キャルの息子が子守のお姉ちゃんのジェシカに惚れている話とか。
なんだこの意味わからんエピソードは、早くキャルの話だけをやれ、と思うのですが、それが終盤に全部1つのシナリオに収束されるのがまさに圧巻!ただのアホラブコメかと思いきや、邦画で言えば内田けんじとか三谷幸喜とか洋画で言えばガイ・リッチーとか、そんな感じの技巧派脚本。ムダに散らばったピースが全部つながる爽快感がたまらない。上記の監督の映画が好きな人は、絶対に見て後悔しないでしょう。
この映画(というかラブコメ)の素敵なところは、とにかく人生とか恋とかそういうものに対してポジティブであるところです。いろいろ問題は起こるのだけれど、それは全て人間関係のスレ違いとか自身の弱さとかそういうのに起因するもので、人生そのものに対してネガティブではない。キャルの息子はひたすらに「魂の伴侶(ソウルメイト)」という言葉を連呼します。ジェシカは自分のソウルメイトだと。13歳の少年が何を戯言を、と思うのが現実ですが、映画の中ではひたすらにロマンチックに、それが真実であるかのような夢を見させてくれます。ケンカしたり傷ついたり失ったりしながらそれでも登場人物がソウルメイトを探す姿は、まさに「Crazy, Stupid, Love」であり、とても愛おしく感じるのです。
評価
90点(100点満点中)
サムスンのALSへの態度を批判できない
スタンドバイミーを観た
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