フジテレビ主催!競技人狼に参加してきた!!その感想。
フジテレビさん主催の「競技人狼」に参加してきました!
今回は株式会社人狼のスタッフとして、競技のゲームマスター(司会)としての参加でした。
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3月1日のフジテレビ湾岸スタジオ多目的ホール。この日、総勢500名程の応募の中から選ばれし77名の猛者達が集いました!
どんなルールだったか
簡単に箇条書きにすると、以下のような感じです。
- 1卓11人で、計8卓
- 卓ごとに、初級者・中級者・上級者に分かれる
- それぞれの卓で4ゲーム行う
- ゲームごとに様々な条件で個人ごとにポイントが加点・減点され、最終的に全卓を通してポイントが高かった上位8人が表彰
- ポイントは、勝利陣営にいたら10ポイント加算。それ以外にも、昼の投票時に市民陣営が人狼を差したら、その人は加点。逆に人狼が裏切り者を差したら減点。他にも、占い師が人狼を占ったら加点、騎士が占い師を指名して守ろうとしたら加点、など。
- 総じて、早々に死ぬより長く生き残ったほうが得点が高い
感想
新しい試みで最初はどうなることかと思いましたが、とてもおもしろかったです!以下につらつらと思ったことを書き連ねていきます。
※主催者側というよりイチ人狼好きとしての意見なので、プレーヤー目線になってます。
麻雀の例え話がすごく良かった!
冒頭でフジテレビの双川プロデューサーが言われた言葉が印象的でした。
「競技人狼は配られたカードによって有利・不利があると思いますが、麻雀みたいなものだと思ってもらえればと思います。麻雀も配牌によって有利・不利があります。」
みたいな感じ。
これはなるほどなー、と思いました。競技人狼っていうと、どうしてもガッチガチのルールで唯一無二の正確さで強者を計測できると思いがちですが、そうもいかない。でも、それって割りといろいろなボードゲームでは当たり前で、その時々の運もありながら、強者を決めていく。これはなるほどなぁと思った名言です。
やっぱり点数で競うっておもしろい!
点数があって自分の評価が分かると、やっぱりゲームやるにもモチベーションが上がるし、より勝ち負けを意識できて新鮮でした。なんでもそうなんですけど、ゲーミフィケーションというか行動結果のフィードバックがあるとそれだけでやる気が増すんですよね。スポーツとかでも、点数決めないでやるより形だけでも試合形式にしたほうがおもしろいって経験、あると思います。僕はソフトテニスやってたときに、乱打やるより試合形式のほうがはるかに好きでした。
また、この点数計算をWebシステムを使って解決したのも、テレビ局らしい(めっちゃお金かかってそう!)うまいやり方だな、と思いました。これ、たぶん手計算でやるとめっちゃ大変。手計算でやるとしたらどうやったって途中の行動結果のポイントは細かく付けられないですからね。(騎士がグッジョブしたときのみ配点、とか。)
人狼の世界観を少し変えたのが良かった!
人狼をシチュエーションに沿ったロールプレイングゲームとした場合、個人が生き残ったほうが良い、という考え方はとても納得感があるものだったと思います。これは人狼界隈の方々は異論がある人もいると思うのですが、人狼を現実に置き換えたゲームと考えたときって、当たり前だけど自分が死ぬより生きたいじゃないですか。それがちゃんと点数に反映されているんですね。
プレーヤーは、「自分のチームが勝つのが大前提だけど、なるべく自分は生き残って勝ちたい」とか、「生き残りたいけど、どうやっても自分は死ぬと思うので、それなら自分のチームが勝つことに全力を尽くす」みたいな、普段の人狼とは違った思考が生まれたと思います。
「人狼は自分の陣営が勝つためのチーム戦」ってのはもっともなんですが、その中に少しでも「生き残ったほうが良い」っていう動機付けをできたのって、すごくいいな、と思うんですよね。
ここらへんは、前に映画の人狼ゲームの記事でも書いたんですが、まさにこの映画のような生き残りたい、尚且つチームを勝たせたいっていう状況が生まれたと思いました。
(もちろん、配点とかに工夫の余地はあったかと思いますが。あまりにも陣営を気にしなすぎる行動を取ると、そもそも人狼じゃなくなっちゃうので。)
「最強の人狼プレーヤー」とは?
競技人狼の位置付けとして「通常の人狼で一番強い人を決める」って考え方は、そもそも少し違うと思っています。「”競技人狼”という競技の中で一番強い人を決める」って感じです。
強いって何か?
例えば格闘技では世界最強議論ってよく起こりますが、ぶっちゃけそんなの決められっこないですよね。ルールの中で戦うんですから。その時の条件にめっちゃ縛られます。なんでもありなら総合格闘技が最強って意見もありますが、あれも「みんな服着てなくて床はマットで四方をリングに囲まれている」っていう前提付きですからね。その中でナンバーワンを決めるという「競技」なんです。
フィギュアスケートだって、スピンやステップを重視するかジャンプを重視するかで結構順位は変わってきますが、それも競技ならある程度仕方ないし、そこを加味してナンバーワンを決めるものではないでしょうか。
今回の競技人狼も、そういったナンバーワンを決めづらい条件の中で、 一番強い人を決めるっていう位置づけと考えて良いのかと思いました。
(もちろん、そのルールが納得できるものかどうかってのはありますが、それは競技をするという方向性の問題ではなく、ルールのチューニング次第かと思います。)
次回やるなら。
褒めてばっかりで身内向けのゴマすり記事かよと思われるのも嫌なので、これは見直しできるかなと思った点も。個人的な意見なので好みの問題もありますが。
まず、市民側がかなり有利な気がします。
これはフジテレビ人狼のルールでは「騎士は同じ人を連続して何度でも守れる」というルールがあるから、最初に占い師がカミングアウトして対抗カミングアウトがいないと、その時点で占い師が確定してしまう。すると、以降人狼側は騎士を襲撃するまで占い師に占われっぱなしでかなり辛い状況になる。防ぐには裏切り者が占い師騙りするしかないのですが、(慣れの問題もあって)これが出来なかったときもあり、そうすると人狼陣営フルボッコになるんですね…
もちろん人狼が占い師騙りしてもいいんですが、人狼2人いるので牽制しあってどっちが騙るか迷うので、やっぱり裏切り者騙りがここではセオリーになるのですが、そこを踏まえてもやはり市民側が有利な気がしました。もうちょっとここらへんは人狼有利な役職を増やしても良いかなーと感じました。
※最後に双川プロデューサーが、「人狼側の勝利時の加点を増やしても良いかも」と言われていましたが、そっちでも良いと思います。
加点・減点の仕組みでも、陣営の勝利時に10点、生存するたびに1点とかの加点に対して、騎士が占い師を守った時点で5点加点は大きすぎる気がしました。これはその晩人狼が誰を狙っても、騎士が占い師を守っていれば加点、なので、ガード成功な時点で加点でも良いかなーと。じゃないと、占い師を守り続けたら騎士は陣営の勝敗に関わらず、かなり高得点をゲットできちゃいますからね。
(騎士は人狼を間違えて守ると5点減点なので、騎士にもリスクはあるのですが)
最後に
とまあいろいろ書きましたが、とにかくこの競技人狼、人狼というゲームに新しい概念を持ち込んだ第一発目としてはかなりアツイものだったんじゃないかと思いました。ぜひ次回もやってほしい!もっともっといいものになって、人狼界の定番になるポテンシャルも秘めているはず!!応援してます!!