MUFG主催のFintech Challenge 2016というハッカソンに出ました!
初めてのハッカソンです!備忘録がてら、思ったことを書きました。
どんなハッカソンか?
三菱東京UFJ銀行主催の、銀行APIを使ったハッカソンです。
三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2016 “Bring Your Own Bank ! ” | 三菱東京UFJ銀行
インターネットの世界では、多くの企業がAPI(Application Programming Interface)を通じて様々な機能をネット上に公開し、新たな価値を創造する「APIエコノミー」が広がっています。金融サービスにおいても、APIを公開することでビジネスを広げる動きが出てきています。
三菱東京UFJ銀行では、銀行APIを利用した本邦初のハッカソン(※)を開催します。本ハッカソンでは「より身近で便利なIT×金融のサービスづくり」をテーマとして、銀行APIの可能性と様々な活用アイデアを探っていきます。
使えるAPIは、認証API、残高照会API、入出金明細API、振込API、来店予約API、支店待ち時間情報取得APIなどなど。他に、UBERとかドコモとかパートナー企業のAPIも使えました。
出場したメンバー
僕はアプリとウェブの受託制作の会社で営業兼コンサルティングをやっているんですが、そこのメンバー+元メンバーで出ました。
内訳は、プロジェクトマネージャー1人、プログラマー1人、デザイナー2人、そして僕です。
やったこととか気をつけたこととか
目標は最優秀賞を獲ること。
期間はアイデアソン(3月4日)とハッカソン(3月12日、13日)だったんですが、スケジュール的に絶対アイデアソンからアイデアを出していたら良いものを作れないなーというのが、最初からメンバーの共通認識でした。
なので、3月4日より前からちょこちょこと集まってAPIがどんなものか確認して、アイデアの素案を出して、3月4日時点では「これで行こう!」って決めて、後ろを振り返らずに作りきることに集中しました。
僕はアイデアソンとかには出たことがあるんですが、そこではだいたいやっぱりあーでもないこーでもないって長時間悩んでしまったり、出てきたアイデアにどこか引っかかってブラッシュアップしているうちに結局時間が足りなくなってしまったりな経験がありました。メンバーも全員「時間がないから決めたら作りきろう」というのを最初から共有できていて、それが結果的にとても良かったことだと思います。
僕らが出したアイデアは「銀行の預金残高の下3桁を募金する」アプリ。コンビニのレジって財布の余ったお金を入れる募金箱ってあるじゃないですか。でもあれってクレジットカードとか電子マネーが流行っていくとだんだんと需要がなくなると思うんですよね。それに、銀行の残高の下3桁とかって引き出すことはしないので、常に微妙な端数が残っちゃって気持ち悪い。そんなところが発想のスタート地点。
で、「とりあえずこれで行こう!」ってなってから色々調べるうちに、募金って共通のいい感じのプラットフォームがなかったりクレジットカードが使えなかったり銀行から毎月引き落とされるような募金しようと思ったら申請書を書いて2ヶ月かかったりして、色々と課題があるところが分かりました。これ、全部APIとアプリで解決できるじゃん!!
アイデアが固まったあとの流れは、タスクを書き出して何をいつまでにやるかを全員で共有してから、分担作業をしました。
- API調べる
- 今回実装する範囲と実装しないけどサービスとして考えておく部分を決める
- 画面遷移を作る
- 競合とか市場を調べる
などなど…
今回はプログラマーが1人だったので、実装に手間がかかる部分を極力省いて、見せたい部分を絞ったつもりだったんですが、それでもやっぱり実装にめっちゃ負担をかけていたと思うので、作りきってくれて本当に感謝。
良かったこと
全部、僕が普段作る側の人間ではないってのが大きいんですが、3つ。
改めて、モノが出来上がっていく様子を見れた
まず、僕は普段の仕事では最初の何作るかざっくりと決めたり企画段階では参加するものの、細かい仕様に入ってくるとあんまり関わらないことが多いんですね。それが、最後までかなり身近で濃密に関わりながら、出来上がっていく様子を見ることができたのが本当に楽しかったです。
もちろん、何をするとだいたいどれぐらいかかるかって経験上ある程度は分かるんですが、それをずーっと眺めることって無いんですよね。
例えば、今回は最終的にプレゼン映えする肝になる機能が、「お金が引き落とされる瞬間のアニメーション」。これがいかに気持ちよく残高の端数が「000」ってなるかが重要で、デザイナーがいろんなアニメーション案を出して実装側といろいろと意見を出し合ってそれが実現される瞬間とか、すごく楽しい経験でした。
会社のメンバーすげぇなって思えた
会社のメンバーで参加したのですが、手前味噌?ですがみんなすごいなーって感じることができました。もちろんメンバー全員アプリ開発に関してはプロフェッショナルなのでできる人たちばかりなんて知っているんですが、それでも通常の業務で他の会社とよーいドンで何か作って競争、という環境はないんですよね。だから、プロジェクトで出来上がったアプリを見て「これは良いなー」って思ったり、他社からリリースされたアプリ見て「これはやられたなー」って思ったりはするんですが、それって本当の実力と違うところの要因も多い気がしてしまうんですよね。予算とか納期とかその他制約条件とか。いまいちフラットな状況でどれぐらいのモノができるのかってのは分からなかったので、今回はある程度それが分かってよかった。他チームの人も優秀な人とかすごい経歴な人がたくさんいる中で、全然負けてないじゃんって感じられるのは自信になりました。
「いいものを作る」に向けて、チームで一体感が生まれた
3日間の期間中と、それ以外の実質一週間ぐらいの間にメンバー全員全力で作りたいものを作るのって楽しいですね!すごくハイになります。それを改めて、みんな同じ気持でアプリのデザインとかエンジニアリングをやっている人たちなんだなって分かって、それってすごく素敵なことでした。
アウトプットと結果
実際にできたアプリはこちら。
発表したスライドはこちら。
残念ながら最優秀賞にはなりませんでしたが、優秀賞とさくらインターネット賞とsalesforce賞と三菱総研DCS賞と、いろいろいただきました!
とういことで
ぜひとも次またこういう機会があったら積極的に参加したいと思いました!