これがほんとの「幸福の科学」


幸せとは何か?という点について、ほとんどの人はそれぞれ自分なりの一家言を持っていて、しかし誰もが本当のことはわからなくて、それが昔からずっとそうで、それはなかなかおもしろいことだと思うのです。


そんな中、おもしろい記事がありました。
金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20110209/p1

この記事の中では、所得と幸福の相関が書かれています。データは各国のGDPと人生満足度のスコアから。

  • それぞれの国の中では、昔から所得と満足度は密接に相関している
  • 国ごとに見ても、所得と人生満足度の相関は高い

というわけで、「豊かさより幸福を追求」とか言ってる人は、自分がヒジョーに不利な立場にいることは理解しましょう。そして「GDPを追求しても幸せになれない」とぬかす人に対しては、本稿を見せて「あなたの主張の証拠はあるんですか」と要求すべきだろう。むろんこれは、あなたが清貧な幸福を感じることを否定するものではないけれど、社会全体をどうすべきか論じるにあたっては、無視できないことじゃないかな。

個人的には

僕の意見は、お金がたくさんあったほうが全然ないよりは明らかに幸せになると思っていながら、それが比例関係にあるのか?それともある一定量を超えた時点から所得が幸福度と関係なくなるのか、よくわからないと思っています。
そもそも、所得が幸福度につながるのならば、明らかに昔の人より現代は文明社会が発展して豊かになっていて、幸福なはずなのに、大してそう思えないです。
じゃあここでいう所得というのは、誰か他者と比べたときの所得なんでしょうか?それは、人は他人と所得を比べたときに幸福になるということでしょうか、もしくは所得を持つことで他の人より幸福を勝ち取るが強くなるということでしょうか。
それとも、現代社会は何か別の大きな要素で全体に不幸せな効果が生まれていて、それを所得が補っている?

っていうように考えると、結局なんだかよく分からなくなってしまうのです。

ちなみに、相関で因果関係を決定するのはよくある間違いなのですが、僕としては、「所得があると幸福になる」ではなくて、「幸福だと所得が増える」とかってないのかなーと思っています。全然根拠はないし、この国別グラフとあんまり関係ないですけど。
(相関と因果の間違いとしては、例えば縦軸に体調の悪さ、横軸に風邪薬の摂取量とかを取ったグラフをとると相関が生まれてしまうことからも明らかです。上の理屈だと、風邪薬を飲んだほうが体調が悪いってことになってしまいますからね。)
(相関関係と因果関係 http://d.hatena.ne.jp/chrl-ohya/20100627/1278178712

しかし、何にせよこういうふうに人間の幸福とは何か?を統計から考えるのはおもしろいことですね。