正しい「人生を一日に例えたら」の考え方



「人生を一日に例えたら」って、ちょっとおかしいと思うんですよね」



よく人生を一日に例えると、今が何時とか言うじゃないですか。例えば、人生80年生きるとすると、20歳は人生の4分の1。0時からスタートすると、24時間の4分の1で朝6時。まだまだ冬だったら夜明け前だったりして、「なーんだ!まだまだ人生これからじゃん!」的な前向きな発想になれるわけです!40歳で人生もうオワタ!なんて思っている人も、実はまだ昼間12時だったりして、「おおっ!まだ人生やり直せるじゃん!」とポジティブになれるわけです。

で、この考え方がなんだかずるい気がするんですよね。


別のやり方で

何がずるいかって、一日が0時から始まって24時で終わっているんですけど、0時から7時ぐらいってだいたい寝ていると思うんですよね。そこを使ってしまうと、人生の例えがなんだかポジティブないい話みたいになってしまいます。

で、きちんと現実から目をそらさないようにする「人生を一日に例えたら」の考え方。

  1. だいたい普通の人は7時起床ぐらいな気がするので、朝7時を0歳とします。
  2. 100年を24時間とします。

100歳生きる人はかなり少ないと思いますが、差分は睡眠時間になります。75歳ぐらいで死んじゃったら、あとの残り25年、一日で例えたら6時間が睡眠時間になります。


これだとどうなるか??

このやり方だと、以下のようになります。

  • 7時=0歳。起床です!人生の始まりです!
  • 8時12分=5歳。そろそろ家を出る時間です。人生で言えば、幼稚園とかぐらい。英才教育を受けている人もいるので、遅刻するとやばいです。
  • 10時36分=15歳。そろそろ午前中の活動が本格化してきた頃。中学三年生です。高校受験は人生の分かれ目。この頃まだ布団の中でぬくぬく過ごしていると、ちょっと出遅れています。
  • 13時=25歳。あれ、いつのまにか午前中終わってしまいました。やばい。「午後からは本気出す」って言える時間もこれぐらいまで。
  • 16時36分=40歳。あ、夕暮れまでもうすぐ。
  • 21時24分=60歳。夜ご飯も食べて、晩酌。もう一日も終わりですね。
  • 1時=75歳。もうだいたいの人は寝ている時間です。
  • 4時36分=90歳。起き過ぎでしょ!!でもまぁ、自分が寝なければ一日は終わりません。

こんな感じです。



この内容だと、最初に書いたような、「20代なんてまだ朝始まったばっかだぜー!」的なポジティブ感はないですね。というか、だいたい思い描く自分の人生のイメージと合っているのではないでしょうか?25歳が13時。13時ってこれから何かを始める時間としては、遅すぎないけど早くはないって感じですね。きっと現実もそんな感じだと思います。もっと朝早くからがんばって活動している人はたくさんいるんですから。




と、ここまで長々と書きましたが、あまりにも出てきた結果が普通!というか「まぁそんなもんだよね」って感じで意外性がないので、そりゃあこの考え方は流行りませんよね。「20代なんてまだ朝始まったばっかだぜー!」的なほうが、聞いたほうは「え!そうなの!?」って思うし、なんか安心感が出て気分いいですからねー。




俺はまだ本気出してないだけ 3 (IKKI COMIX)

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