映画「怒り」の感想

映画「怒り」を見ました。

怒り

あらすじ

東京で夫婦が何者かに殺害され、その後一年間、容疑者は逃げ続けて見つからない。現場には、被害者の血で描かれた「怒」の文字。その後、舞台は東京・千葉・沖縄に移り、それぞれの場所で、3名の容疑者と思われる人物とその周囲の人間関係が映し出される。果たして容疑者はこの3名の誰かなのか?それとも別にいるのか?


「怒り」予告

 

感想

ほうぼうで高評価だったので、とても期待して見たのですが、自分は全然ダメでした!ので、ざっくりとなぜダメだと感じたのかのまとめ。

  • タイトルが「怒り」だけれど、あんまり怒ってる感じがしない。どちらかと言えば、人間関係における「信頼」と「裏切り」がテーマ。
  • 3つの地方の話が全く交わらずに進んでいるため上記のテーマに沿って展開しているとはいえ、関係性が薄い。一つ一つの話はそこそこおもしろいが、全体として見ると「これ一つの映画にする意味ある?」って思っちゃう。
  • (監督の意図だとは思うけど)最後に容疑者が判明するまでの下りが、ミステリーとしてみると全然おもしろくない。何の伏線があるわけでもないので、ただ淡々と容疑者が判明してしまう。
  • 3つの話が全部同じような結末だときれいだけれど、ある話はハッピーエンドで、ある話はバッドエンドで、バッドエンドの話が「怒り」だとするとハッピーエンドの話はなんだったの?って思っちゃう。
  • 容疑者のキャラが謎すぎて、犯行や行動に納得感がないです。(そこらへんはいろいろレビューサイトを見て「こういう演出なんだ」っていうのを読んだ上で、それでもやっぱり納得感がないです。)

と、こんな感じです。悪くはないけど、すごく普通!ってのが一言で言える感想です。

 

ちなみに、これもいろんなところで言われていますが、出演者がめっちゃ豪華です。なぜこんなに大物がたくさん集まったのか。謎。そして全員とても良い演技をします。それだけに、もうちょっと構成どうにかできなかったのかってのが悔やまれます。

いや、決して悪い映画ではないんですが、自分が期待していたのと方向性が違いすぎてて、ちょっと消化不良な感じで終わってしまいました。