女たちの血みどろの争いが素敵なバチェラー・ジャパン #バチェラー

バチェラー・ジャパン 予告編

Amazonプライムビデオで見られる「バチェラー・ジャパン」というリアリティー・ショーがおもしろいです。先日、シーズン1が最終回を迎えたと同時にシーズン2の制作も決定していて、評判が良かったみたいですね。

これまで日本で有名なリアリティー・ショーといえば「あいのり」とか「テラスハウス」とかだと思いますが、こちらも同じようなノリの恋愛リアリティー・ショー。

バチェラーと呼ばれる金持ち高学歴イケメンの久保さん(36歳ぐらい)が、25人の女性の中から結婚相手を見つけるという話です。

番組は1時間×12回。毎回素敵なデートやらパーティーが開かれて、そこで久保さんが女性を吟味していって、「次の回にも残したい女性」にバラを渡していきます。バラを渡されなかった人は、その回で脱落。毎回数人〜1人が脱落していき、最後に一人が残るというわけです。

 

まだ見てない人向けへのオススメポイント

上記の企画内容的に、かなりゲスいというか下らない感じなんですが、それが逆に良い。

あいのりとかテラスハウスも面白かったんですが、あそこらへんの番組って致命的な欠陥があるというか、オブラートに包んでいるところが邪魔だなって思ってたんですよね。例えばテラスハウスって、一つ屋根の下について夢とか人生とかを語り合いながらちょこっと恋をして青春を云々って言ってるんですけど、結局視聴者が見たいのはそこじゃないだろうと。誰がくっついて誰が別れるか、だけだろうと。(私見です)それをなんとなくオシャレな感じにくくっているので、構造上どうしても特に興味がないシーンが大量に流れるわけですよ。邪魔だなーと。

対してバチェラー・ジャパンの良いところは、最初から結婚相手を決めるだけだぞ、という設定なので、無駄がない。これぞ選択と集中。この、人の恋路を脇から覗き見する下世話なところだけにフォーカスしているのが素晴らしい。

 

ちなみに、初回だけほぼ25人の自己紹介で終わるので、全然おもしろくないです。2回目ぐらいからちょっとおもしろくなりかけて、3回目から俄然盛り上がる感じ。そこまで頑張りましょう。

時間をかけるごとにだんだんと出演者たちが本音を見せてきて、久保さんに構ってもらえないで突然泣き出したり、女性同士でいがみ合ったりし始めて、これだ、これが見たかったんだ!と感無量です。「ああなんて愚かな人間たち…」と神の視点を味わえます。

 

だんだんと戦線から人数が減っていくとともに女性陣の個性が見えてくると、必ず視聴者それぞれの「推し」の女性が出てきます。そこも面白さのポイント。

必ず回ごとに脱落する人がいるため、「◯◯さん残ってくれ〜!」と祈りながら見てしまうのです。残念ながら、ほとんどの人は途中で脱落するんですが、そうするとまた別の女性に乗り換えて「◯◯さんの無念を晴らしてくれ〜!」と思いながら次も見てしまうのです。何この暗黒武術会。

なので、見るのであれば誰か友達とか家族と一緒に見ると楽しいと思います。

 

この企画を最初に知ったときに久保さんという神に対して嫉妬の炎で自分が燃え上がるかと心配だったのですが、それも杞憂でした。

久保さんがもうちょっと人生うまく乗りこなしている人だったらムカつく感じだったのかと思いますが、久保さんが紳士すぎてヤバイ。むしろメンヘラ化する女性陣に対して神対応をし続けるので、「この人偉いな…こんなふうに生きてたらハゲそうだな…」と心配になりました。

実際、久保さんは1日に3連チャンのデートをぶっ込まれて最後に眠そうだったりして、それでも女性の駆け引きに笑顔で笑いかけているのを見ると、涙が止まりません。女性が脱落するときの別れの言葉も、紳士そのもの。「ごめん、ちょっとタイプじゃないんだ」とかで済ませず、その人ごとに心がこもっている(ように見える)言葉をちゃんと伝えて、25人分のその語彙力たるや、これが東大卒エリートビジネスマンのコミュ力か!とリスペクトしかないです。

 

「どうせ番組でしょ?ヤラセでしょ?」と思うかもしれませんが、僕はヤラセだと分かった上で十分おもしろいと思いました。実際、出演者がほとんど何かしらの芸能関係だったりして、明らかに役割を与えられたりしているのは散見されますが、それはそれで。

(やたらボディタッチが多いアラサーの人とかは、明らかにそういう”枠”でしょ?と思いました。ガチだったらすいません。)

 

既に見終わった人に向けた感想

僕はゆきぽよ推しだったのですが、途中で脱落して悲しかったです。ただ、途中で黒髪にしたもののメイクも服もギャル過ぎてギャップがなくて逆にびっくりしたわ。

古賀あかねはラストスパートのタイミングで「中1で全て経験済み」発言はやりすぎだろと思いました。墓場まで持ってけ。

最終的に蒼川愛が選ばれて、Twitterとかでは「見る目がない」と女性から酷評されていたのが印象的でした。しかし、全男性が納得してくれると思いますが、男はああいうの、好きだぞ。

 

改善要望

ただ一つ残念なのが、毎回本編公開後に「プレミアム・トークセッション」と称して今田耕司とゲストで本編の感想編があるのですが、これがめっちゃつまらないです。こんなにも今田の持ち腐れなのは初めて見ました。

これを見て思ったのが、テラスハウスのコメント陣が本当によく出来ていたなーと。あっちはYOU、トリンドル、チュートリアル徳井、南海キャンディーズ山里、アジアン馬場園と誰かがやってたのですが、それぞれの配置がうまかったですね。常識人をトリンドルや馬場園が担当して、YOUや徳井がぶっちゃけて、ゲスなツッコミを山ちゃんがして、みたいなのが超良かった。

それに対して、バチェラー・ジャパンは今田耕司が司会的に話を回さないといけないので、あんまりぶっちゃけなツッコミで話をかき回せない。そうするとゲスト頼みになるんですが、きれいめな女性ゲストだと全然おもしろく話を膨らませられない。

次は、ぜひテラスハウス式にしてもらいたいものです。

 

さいごに

中居くんは、資産額で言えば相当なバチェラー。