映画版進撃の巨人がやっぱりダメだった - チャーリーより強いやつに会いに行く

映画「進撃の巨人」を見てきました！

事前の評価よりもなんかよりもどっちかっていうと監督とかスタッフの怒りっぷりが話題になっていますが、やばかったです。かなりダメな出来。

超映画批評の人の感想は事前に読んでたんですが、この人文章はおもしろいけど、感想がわりと自分と一致しないことは多いんですよね。しかし、まさかこんなにそのとおりだったとは。↓これ、ほんとそのまんまの感想です。

超映画批評「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」40点（100点満点中）

以下、完全にネタバレです。

良かったシーンとしては、セットが豪華だったり最初の超大型巨人が出てきてみんなで逃げ惑うところは頑張ってるなぁという印象だったのですが、いかんせんそれ以外の部分がやばすぎる。多すぎるので、箇条書きにすると、以下のような感じ。

しょっぱなから、エレンがいい年なのに仕事をまともにしないで社会に憤ってるのが痛い。無駄に意識高い夢追い人みたいな感じでまったく共感できない。アルミンも、「いや、無職に偉そうに言われても…」と思ってたことだろう。
エレンが戦う理由が希薄。原作は母を目の前で食われた復讐者としての強い思いがあるけど、映画は幼なじみが殺されたと思ってたら生きててなんだかよくわからない。（監督はこの件について意図的だと言っているけどただの尺を削るアイデアとしてしか思えない。）
巨人がモンゼン？にやってきてエレンとアルミンは結局どうやってそこから逃げられたのかがよくわからない。普通に、原作通りに逃げるところまでやればよいのでは…
逃げ惑うシーンで、おばあちゃんと赤ん坊を助けるのがあって、実際理屈だと助けるのが良いのかもしれないんだけど、他の人がみんな見捨てているし自分たちも巨人にビビっている中で助けるか？って印象しか受けない。邦画の主人公に多いんだけど、なぜか無駄に流れに逆らっていいやつぶるのが多いのって冷める。
調査兵団が無能オブ無能。規律は守れないし戦術は無いし早く爆破しないといけないのにチンタラ休んでるし外に見張りもいないしヤバイ。おまえら車で移動してたんだし疲れてないだろ。夜明けまでに作戦完了しないといけないんだからもっと頑張れ。冨樫大先生は「全員が死力を尽くしてる感じが大事」と言ってるけど、まさにそれ。
人類を救うための作戦行動中に子供の泣き声が聞こえたからって単独行動とか意味がわからないし、2年も廃墟だった所に泣き声とかどうしたって不自然だとなぜ思わないのか。馬鹿なの死ぬの。
巨人投げれんのかよおかしいだろ、とか、笑うシーンなのか本気なのか分かりにくい。立体機動よりみんなで柔道を習ってこけさせた巨人のうなじ刈る戦法を組織的にやるべき。
エレンがジャンにかっこよく飛び膝蹴り入れるシーンが大写しになるけど、どう考えてもジャン悪くない。ジャン悪くない。
シキシマがキモい。ただひたすらキモい。
リンゴのシーンは脚本家もアダムとイブの比喩で入れたんだろうけど、なんで二人がアダムとイブなのかも全然納得がいかないのでただへんてこなだけになってる。
ミカサがエレンに対して「おまえのせいで腹かじられた」とか逆ギレしているけど、あれは不可抗力すぎるしミカサが嫌な女になってる。あと、かじられて途中で止まるって何だよ甘噛みかよ！
うるさくしちゃダメって言ってんのにピアノ弾くなって！！
主人公のラッキースケベが第三者の介入により中断されることはよくあるけど、まさか巨人の手によってなされるとは…しかし、あそこは別にエロいらないのでは。普通にエレンをヒアナが慰めて友情シーンだけで良いのでは。
予算の都合なのかほとんど立体機動せずに斧とか弓矢で戦う人たちなんなんだよ一体。てか、あんだけ立体機動が巨人を殲滅するのに有効って言っているのにまともに機能しているのがシキシマだけじゃんかよ。
武田梨奈せっかくアクションできるのに暗い車内で殴りあうだけで武田梨奈の無駄遣い。武田梨奈は、絶対キャスト決まったとき「やったー立体機動できるー！」って思っただろうに。ちなみに、戦闘シーンが概ね暗いのはいろんなCGとかのアラを隠すためなんだろうなぁ。
石原さとみイメージ合わなすぎてすげー無理して変人役頑張ってる感が石原さとみの無駄遣い。彼女はあと10年小悪魔系の役以外断るべき。変人役は菊地凛子とか満島ひかりとかそういう方がやっぱり似合うなぁ。
後半部分の巨人対巨人の戦闘シーンが完全に一昔前のゴジラ的なノリ。古い。