とんかつDJアゲ太郎がいよいよ本格的におもしろい
先日の会社の新入社員向け自己紹介で、最近好きな漫画は「とんかつDJアゲ太郎」です、と言ったら、90%知らなくていとかなし。あやしうこそものぐるほしけれ。
僕が「とんかつをアゲるとともにフロアをアゲるアゲアゲなDJなんですよ!」と言ったときの周りのポカーン具合はやばかった。僕はフロアをロックできなかった。ワックMCです。
僕はDJについてはほとんど知らないけれど、なんとなくアゲ太郎はあの画風とコロコロコミック的なノリなのに中身はちゃんとDJしてる感じがすごく好感がモテるんですよね。あの、DJという一見非モテ的には高尚な敷居の高いものをとんかつアゲながらダサい少年がやるところがものすごくいい。
僕らの世代(30代)って、恐らくDJってチャラい象徴みたいな感じじゃないですか。TRFとか、ディスコでワーキャーしてそうな。僕は地方育ちで地方の大学で青春時代を過ごしたので、DJとかクラブってめちゃ怖い恐怖の象徴でした。大学の時は、クラブ行ったら絶対クスリ売られるしあわよくばおねーちゃんとトイレでヤレると思ってた。そんな怖いところのボスがDJ。でも、実際はそんなことは(あたりまえだけど)全然なくて。
例えば卓球部でもチャラチャラした奴はいるしサッカーくそうまいのにモテない根暗はいるし、でも卓球とサッカーのスポーツとしてのおもしろさとか魅力は変わらないわけで。とんかつDJアゲ太郎は、そんな感じでDJとそういう偏見的なファッション部分を切り離してみて、あえてダサくすることでその本質的なおもしろさがわかりやすく描写されていると思うんですよね。
そこが、すごくいい。
で、表題の件。僕はとんかつDJアゲ太郎を読みながら、「誰かこれのラッパー版書いてくれないかな」ってずっと思ってたんですよ。
僕は昔からラップが好きで、ヒップホップのラップが好きというよりもただ単に音に乗って早口言葉してたりうまい具合で韻を踏んでたらなんでも良いんですけど。別にコアな音楽ファンではないので、10年前とかだとカウントダウンTVのランキングに入るようなそういうラップ系って、なんかちょっと流行りに乗って女がサビ歌って男が脇でウダウダやるか、ガチ恐いオラオラ系ラッパーばかりじゃないですか。
それが、いろいろあってラップに詳しい友人とかにこれいいよーって言われて聞いたり、UMBとかそういうMCバトルに出てる人とか、裾野であったり見えにくいところではラッパーってかなり文化系なんですよね。ラップってイケメンか喧嘩強いかデブしかやっちゃいけないと思ってたのは偏見だった。
で、そういう多種多様な人たちのラップを見ると、「マジ親に迷惑かけた、マジ感謝」「YO YO!」みたいなラップだけじゃないいろいろな部分が見れるのですね。
ここらへんは、僕よりも遥かに詳しくラップを語れるロースおじさんの記事とかを参考にしてほしいのですが。
上の記事は音楽的な話だけど、それプラス「日本語でいかにラップをするか」っていうところだと、以下のサイトにあるようにめちゃくちゃ工夫のしどころがあって。
踏む.韻 | 「韻を踏む」とは何か?一番詳しくてわかりやすい韻の解説ブログ
こういうのを全部アゲ太郎テイストでラップ版やって欲しいって思ってたんですよ。
そしたら、今週ついにとんかつDJアゲ太郎にラッパーになりそうなやつが登場…!!
「え〜ばかばかしいお話を一席 ツーオーワンファイブ今は21世紀
花は桜木 線路は枕木
便利だね上野東京ライン 発着番線はナンバーナイン」
若干ダジャレくさい韻の踏み方ですが、ちゃんと3文字以上で韻を踏んでいる!!
これは期待大な感じです。まだラップして1回だけど、もはやこいつでスピンオフやってほしいです。
おまけ
これに載ってるやつが全部すごい韻の踏み方です。