スタンドバイミーを観た

この前友達がFacebookでスタンドバイミーを観たと書いていたので、僕も突然観たくなって観たけれど、とても良かった。以下、たぶん何度も言い尽くされた感想をもう一度。


1986年の映画。今から30年近く前。僕が観たのは小学生か中学生ぐらいのとき。
昔観たときとは全然感想が違って、僕が子供の頃にいいなぁと思ったのは、夜中焚き火をしながら語り合うシーンであったり、「○○に誓うか?」と言ったカッコいいセリフであったり、印象的なハイタッチであったり。それから大人たちの不条理さであったり。

以前はそういうディテールが良かったんだけれど、大人になってから良かったのは、ラスト5分のシーンだ。主人公はあれほど仲良かった友人たちとは中学生になるとほとんど遊ばなくなり、大人になれば一人は家庭を持ち、一人は刑務所に入り、一人は刺殺されてしまい、主人公はそれを新聞で知る。

僕はスタンドバイミーのような悪ガキ少年ではなかった。だからディテールの面で言えば共感より憧れ的な部分が強かった。子供の頃は、その箇所がおもしろいのだと思っていた。しかし、大人になると友情と別れというところがすごく共感し、この物語の本質だと感じる。

大人になるときっとほとんどがそうだと思う。というか、人との出会いと別れというのはほとんどがそうなんだと思う。あんなに仲良かった友達も、なぜかどこかに行ってしまう。

けれど、僕は彼らを嫌いになったわけでもないし、彼らのことはやっぱり胸の中でどこか特別な部分を今でも占拠しているわけで。

スタンドバイミーとはどういう意味か?きっと、そういうことなんだろう。