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女子力とやらを学ぶなら、映画「横道世之介」でも見てろ。

映画

※映画「横道世之介」を見たので、その感想です。タイトルは釣りです。

観る前の感想

あんまり流行った映画ではないけど、各所で横路世之介が絶賛されているので、これから観ることにします。
雰囲気としては、昔の学生の青春時代ということでノルウェイの森と69を足して2で割った感じを予想。予告を観た感じだと、吉高由里子のかわいさ意外期待すべき点がなさそうなんだけど…
 
どうでもいいけど、吉高由里子って大学にいたら絶対サークルクラッシャーだよね。
 

観た後の感想

超おもしろかったです!!
 
簡単なあらすじは以下のとおり。
1987年、大学進学するために上京した主人公・横道世之介は長崎県の港町出身の18歳。性格は、どこか図々しくも人の頼みを断れないお人好し。世間知らずな社長令嬢でガールフレンドとなる与謝野祥子、大学の友人・倉持一平、年上の憧れの女性・片瀬千春、女性に興味がない同級生・加藤雄介など周りの人々をとりまく青春物語である。
で、これだけだと何がおもしろいのか全く分からないのですが、まさにそんな感じの映画で、大枠のストーリーとしては全然大したことなくて、よくあるエピソードを詰め込んだ青春映画でした。
ただそれが何がそんなにおもしろいのかというと、それぞれのキャラと描写のディテールです。
 
特筆すべきは主人公の横道世之介(高良健吾)。常にのん気で異常に空気が読めなくて、でも憎めなくて。色んな人の感想で、「自分の周りにもこんな人がいた気がする」「自分もこんな大学生活を送っていた気がする」というのがあったんですが、僕もそんな印象です。絶妙な、あるある加減。最初はイケメン高良健吾が無双する物語かと思ったら、むしろ常に猫背で空気読めなくて、美人のお姉さんに「今度お茶しましょう」と社交辞令言われたら、「いつ行きます?いつ行きます?」って何度も言ってしまうようなところとか、「こいつは俺ら側の人間だ・・・!」と多くの人間の親近感を抱かせるのではないでしょうか。
 
物語の前半では、彼が大学入学してサークルに入ったり、友達を作ったりするんですが、 そこでも本当にたわいもないエピソードばかりで、しかしそれがめちゃくちゃリアルな感じなので、大した起伏がなくとも全く飽きずに笑い転げて観ることができました。例えば合宿の風呂場で友人同士「童貞かどうか」をカミングアウトしあうのとか、ただただ懐かしく微笑ましい。映画の中では、そういった男同士の友情が何度も描かれているんですが、全部すごくいい。
 
この映画は横道世之介の大学生活の話をメインに、15年後にその友人たちが彼のことを回想する場面がたびたび挿入されるのですが、最初の童貞カミングアウトの友人は、風呂場で何を話したのかを覚えていないんですね。だけど、「あの時何話したか覚えてないけど、すごい楽しかった」みたいなことを言うのです。それがまたリアルで。たぶんほとんどの人の青春時代って、友達と何話したか覚えてなくて、でもただめちゃくちゃ楽しかった記憶だけが残っているんだろうなーと思います。
 
映画の後半は、世之介の恋愛がメインで、今度はお嬢様で超絶かわいい祥子ちゃん(吉高由里子)が世之介のことを好きになってめっちゃ接近してくるという全くリアリティのない展開なんですが、これもヤバイ。
何がヤバイって、吉高由里子が可愛すぎる。上の観る前の感想で吉高由里子はサークルクラッシャーと書きましたが、完全に僕の心もクラッシュされてしまった。よかったこの子が大学にいなくて。
世之介が祥子ちゃんに告白するシーンで、祥子が恥ずかしさのあまりカーテンにくるまるシーンがあるのですが、そこは日本映画屈指の名シーンだと思うので、ぜひ観て欲しいと思うのです。この世に「萌え死ぬ」という現象が本当にあるのならば、僕はここで10回は死んでいると思うのです。日本よ、これが女子力だ!!
 
 
2時間40分となかなか気合が入らないと観れない長尺映画ですが、その価値ありの名作でした。特に映画の中に一本筋の通った主張があったりっていう映画ではないので、あまり心に残る映画ではないかもなんですが、観ている間、ただひたすら幸せな気分に浸れると思うのです。

評価

80点(100点満点中)