「花テック」がおもしろくなかった【チャーリー】

[読了時間:3分]

先日(7/13)、TechWave主催の「花テック」というイベントが行われたので、その感想を。


「人 x テクノロジー祭 @浅草花やしき」

「ここ一ヶ月で、無駄遣いしたものは何か?」と聞かれたら、僕がパッと思いつくものは、この花テックだ。おもしろくなかった。ちなみに、参加費用は7000円だった。
最初に断っておくと、このイベントが「すごく楽しかった!」という人も、もちろんいるだろう。そのあたりを知りたい人は、「花テック」でGoogle検索をしてもらいたい。たくさんの記事がアップされているはずだ。中の人以外の記事では、えぇっと…  僕は残念ながらあまり見つけられなかったが、おそらくたくさんの人が、その感想を綴っているはずだ。

何がそんなに不満だったか、と言われると、答えるのは難しい。「神は細部に宿る」という素晴らしい言葉があるが、それに習っていえば、細かなところでダメなところが多すぎた。

  • 展示の数が少ない
  • 知ってるサービスばかり
  • イベント運営のレベルが低い
  • 参加費が高い

順を追って説明していく。

展示の数が少ない

展示の内容は、このリンク先のとおり
全部で30ぐらい。これだけ聞くと多いように思えるが、それは全部が興味を惹くもので、楽しんで見れた場合だ。普通の展示会などでは、わけが分からないぐらいの数が並んでいて、その中で自分が好きな展示を見ていく。(INTEROPなんて出展企業一覧だけでこんな感じだ。)
もちろん、これは少数精鋭を意図しているのかもしれない。しかし、僕にはボリュームが無いようにみえた。
※展示の数と内容は、事前に通知されていました。

知ってるサービスばかり

上記の展示の数が少ないことも影響しているが、知っているサービス、もしくはよくあるサービスばかりだった。個人的には、目新しいものはほとんどなかった気がする。僕レベルでこれだから、もっと詳しい人はもっとがっかりしたのではないだろうか?たぶん、TechWaveをちょこちょこ読んでいる人は全部知ってるようなサービスだ。
例え知っていたとしても、展示のプレゼンなどでそのサービスの新たな魅力を発見できたりすれば、まだいい。そんなことはなかった。

イベント運営のレベルが低い

まず初めに、様々な企画の運営もプレゼンも、あまりきちんと下準備をしていないように感じた。
ケータイアプリを使って参加する類の企画が多かったが、とんでもなく電波の入りが悪かった。これはソフトバンクの問題かもしれないが、一箇所にスマフォユーザが集まりすぎたからだろう。事前に予測はできなかったのか、気になった。
誰がスタッフか分からなかった。お祭りってそういうものかもしれないが、スタッフも普通に飲んでいて、仲間内で騒いでいる感じだった。小さなことだけれど、僕はこのイベントにあまり知り合いのいない外部から来た人間として、その内輪意識は、とても奇異に見えた。
また、これは好みによるかもしれないけれど、「アカウント作って○○してみたら▲▲をこの場でプレゼント!」企画ばかりなのはやめたほうがいいと思った。大の大人たちが、最新テクノロジー大好きで来ているんだから、僕はそのサービスのどこがすごいかとか、将来の展望とか、そういうのを聴きたかった。ビールがもらえるとか、そんな安い釣りは興味がない。(もらったけど。)逆に、展示の前でとりあえずアカウントを作る人が溜まって、ケータイピコピコする人とプレゼントの対応をする人がいて、そんな少数のユーザ増やしに注力しても仕方がないのに、と思った。
全体を通して、いったいどのような体験を参加者にさせたいと思っているのかが、僕には分からなかった。

参加費が高い

参加費は7000円だ。これを高いと感じるか、安いと感じるかは人によるだろう。ちなみに、INTEROPは3000円で、CEATECは1000円だ。さらに、どちらも事前登録をした場合は無料。6200円あれば、舞浜にある夢の国にも行けてしまう。

僕は、このイベントは夢の国レベルのおもしろさを想像していた。どうやら甘かったようだ。TechWave関係者のお祭りに、勘違いした男が一人紛れ込み、お布施をしてきただけだ。


蛇足:オレはこう思う
さて、文句ばかりをタラタラと書き連ねましたが、僕はTechWaveというブログ・メディアが大好きです。僕の、数少ない毎日読むRSSの一つであり、いつも新しい記事を楽しみにしています。それだけに、今回の花テックは本当に残念でなりません。
微妙に中の人が知り合いだったりして、本当はこんな記事を書くつもりはありませんでしたが、だからといって誰も批判しない馴れ合い感覚は大嫌いですので、ぜひ次回改善されたらと思って書いてみました。

特に、僕が残念だと感じたのは「イベント運営のレベルの低さ」です。主催側がどういうコンセプトでこの「花テック」を開催されたのかはわかりませんが、僕はこれは「お金を取って一般向けに開催したイベント」だと思っています。けして、プライベートの仲間内で開催するお祭りではなかったと思います。それが、スタッフは酔っ払ってるし、どこに何があるかも、何をやるかもあまり分かっていない。準備不足も際立っている。TechWaveは(僕にとって)とても権威のあるメディアです。それでこれは、ひどい。

よくある展示会の新しい形としてお祭りっぽいやり方に挑戦した試み自体は素敵だと思いますので、来年ももし開催されるのであれば、上記の点が改善されることを切に望みます。