逆タイムマシン経営(みみうちを見て思った)


みみうちってWebサービスがおもしろいです。昨日一瞬で僕のTwitter周辺で広がりました。


概要は以下のとおり。

<みみうちとは>
みみうちとは、相手に告白することなく、両思いかどうか確認できるTwitter連携サービスです。
自分の片思いが相手に知られることはありません。あなたの片思いをそっと「みみうち」するだけです。


<使い方>

  1. Twitter IDでログイン」をクリックします。
  2. TwitterのID連携ページに遷移するので、Twitterにログインしてください。
  3. あなたの気になる人のTwitter IDを入力してください。既に気になる人をTwitterでフォローしている場合は、[フォローから選ぶ]から選択することも可能です。
  4. [この内容で登録する]をクリックします。

以上で登録完了です。あなたが登録した相手も、あなたを気になる人に登録した場合(両思いの場合)、[みみうち]からダイレクトメッセージでお知らせします。
あなたの周りの人にもこの[みみうち]を勧めてみてください。[みみうち]の利用者が増えるほど両思いの輪が広がっていきます。


このサービス内容を知ったとき、誰もが悔しい思いをしたのではないでしょうか。「その手があったかー!!」って。というか、このサービス内容なんて、まんま「フィーリングカップル」じゃないですか。やられたー。

これはパクリだとかってディスってるんじゃなくて純粋に褒めていて、というのも、こういう過去にあった優れたものを今風にアレンジして持ってくる嗅覚は見習わなくてはなーと思うんですよね。
ちょっと前に、「タイムマシン経営」という言葉がTech Crunch上で書かれていました。

タイムマシン経営というのは、ソフトバンクの孫さんがネットバブルの頃に唱えていたキーワード。アメリカの最先端事例をコピーして日本にすぐに持ってくれば、アメリカと日本には数年の時差があるのでそれによってあたかもタイムマシンで未来からサービスを持ってきたかのごとく、サービスを成功させることができるというコンセプトだった。

タイムマシン経営がアメリカという日本より未来の世界からWebサービスを持ってくるのだとしたら、日本に過去にあったおもしろいものを今風にアレンジして持ってくるのは、逆タイムマシン経営って感じですね。

この記事ではタイムマシン経営はもう通じないと書いてありましたが、まだまだ過去のおもしろいものを現代に持ってくるのってたくさんネタがあるのではないでしょうか。
他にこの手のおもしろいネタでパッと思い浮かんだのが、先日紹介した「リブリス」iPhoneの鬼ごっこアプリである「OniGokko Radar」とか。
すいません、もっといろいろあるとは思いますが。

ここらへんのカギとなるのは、

  • Twitterによるリアルタイム性
  • ソーシャルグラフを利用したサービスによる拡散のしやすさ
  • 位置情報の利用
  • モバイルデバイスの普及

なんかでしょうか。過去にあったサービスに、上記の要素のどれかを混ぜて進化するような何かがあれば、イイような気がします。(あぁ、ここでパッと例が出せないのが悔しい!)




ところで蛇足

いまさらながらに思うんですが、テレビ番組の企画って毎回すごいおもしろいですよね。たぶん日本中のおもしろい人エリートがいっぱい集まってるんでしょうねぇ。最近はネットに押されているのかもわかりませんが、10年前のエンタメ主流なんてテレビばっかですからね。フィーリングカップルなんて、単純なのに何このうまい仕組み。
よく偉い人とか、経済評論家とか、自己啓発本たくさん書いている人で地獄のミサワばりに「え?テレビなんて見てるの?ないわ〜」みたいなこと言っている人って、ちょっと違うなーって思います。
テレビ見まくって経済評論家になったり自己啓発本書いたりはできないかもしれませんが、おもしろい考え方ってのはたくさん頭に入ってくると思います。偉い人は、自分のように偉くなる人生の道筋しかわかんないから、それ以外の道を否定したくなるんでしょうけど。