政治家ってバカなんだっけ?(参議院選挙によせて)

選挙に関して、興味深いTweetがあったので、それにコメントします。@tetsuyasさんの発言。

政治の問題を政治家の能力不足に帰結させているTweetが私の観測範囲の学生さんたちにあったんだけど、もう少し政治の現場を見たらいいと思うよ。少なくとも政治家をばかにしている人の殆どは政治家より馬鹿だし、政治家より賢い人は大概の場合政治家を尊敬しているように見える。

学生は本音でそう思っているんでしょうかね?僕は、どっちかっていうとTweetするときはただの脊髄反射なんだと思います。政治家というのはマスメディアによって全員大バカ野郎扱いされていますから。本当はそこまでバカだと思っていないのではないでしょうか?


でも、それより気になるのは、政治家って全員超賢いはずなのに、なんでみんなして政策違うんでしょうかね?
例えば、今回の選挙の焦点の一つは消費税なわけじゃないですか。なのに、超一流の賢さを持った政治家さんたちで、意見が真っ向から対立している。
いろいろやり方はあるにしろ、消費税については「上げるべきか上げないべきか」の二択なわけですよ。だったら、もし仮に「消費税を上げる」が二択の正解だったとしたら、「上げない」を選択した人は、間違いなわけですよ。そんな大事なことを間違えるって、なんなんですかね?間違えた人たちは、「上げるべきか上げないべきか分からない」の人たちより、全員バカってことですか?(どっちが正解かは歴史が証明するだけで、事前には分かりませんが。)

で、まー選挙っていうのはこのように、未来の選択についてどうするかをウリにしてやるものです。だから、選挙っていうのは与党がある意見を出したら、だいたいの野党はその逆意見を言わないと、戦略的に差別化できないわけです。でも、戦略のために選択を決めるのってなんだかなー。


あと、選択選択言いましたが、結局消費税を上げようが上げないでいようが、実現したいことは「財政再建」とか「景気回復」とか「福祉充実」なわけで、結局それが実現できればいいわけなんですよね。ということは、実際はその選択をどうするかよりも、「その後の政治を正しく運営できるか?」という実行力が重要なのかも。
そうすると、気になるのは立候補した政治家がこれまでの政治をどのようにうまくこなしてきたかの実績なんですけど、みんなイイことばっかり言うしよく分からないですねぇ。その人個人の実績なのか、世の中の流れなのかが判別できないですし。